2009年10月10日土曜日

もしぼくがそこに生まれたなら

◆Konica III MXL, Hexanon 48mm / F2
●F2.8, 1/250, DNP "CENTURIA 200"
●Scanned by KONICA MINOLTA "DiMAGE Scan Dual III"

 この"Konica III MXL"はフルマニュアルではあるが、シャッター優先の趣がある。レンズ上部の被写体までの距離と被写界深度を示す表示のすぐそばに、シャッタースピードを設定する箇所があり、絞りはそれに連動するかたちでレンズの下側の見えないところにコッソリ表示されるのだ。シャッタースピードがB, 1, 1/2, 1/5, 1/10, 1/25, 1/50, 1/100, 1/250, 1/500 の10段階に対して絞り値は"FA"や"Nikomat"に比べて倍の、2, 2.5, 2.8, 3.5, 4, 4.5, 5.6, 6.7, 8, 9.5, 11, 13, 16, 19, 22 の15段階もある。しかし、ネガフィルムを使うという前提ならこれを絞り優先的にとらえるのも面白い。とは言え、一眼レフに対するレンジファインダーのアドバンテージを考えると、そうじゃない気もする。なにしろ絶対的に「寄れない」という条件がある以上、一眼レフで撮るのとは違うとらえ方をしたほうが良いだろう。「一眼レフで撮ればいいじゃん」ていうようなのをレンジファインダーで撮ったってなぁ、などと思う。

 なんだかんだ言って、「様式」にとらわれることなく自由に撮ればいい、ということは知っているんだけどね。